MIZUKI Yuu Sound Sketch #46 by MIZUKI Yuu (C)2007 by MIZUKI Yuu All rights reserved Authorized by the author Oni  暇をもてあまして死にそうになっていた俺は、うまい具合に女に呼びだされた。  麻須美《ますみ》という名前で、これ以上ないというほど汚い心持の女だ。こうい う女の恨みつらみが俺を呼ぶのだ。  麻須美は男に捨てられたばかりで、半分は自分のせいでもあるのに、男にひどい恨 みを抱いていた。それがこれ以上ない醜い心のなかでグツグツと煮えたぎっている。  俺は麻須美に、 「ひとつだけお前の願いをかなえてやろう」  といってやった。親切心じゃない。退屈で死にそうだったからだ。  すると麻須美は、 「オトコに復讐してやりたいのよ」  という。 「オトコならだれでもいいのか」 「ほんとはあいつに復讐してやりたいんだけど、いまは会ってもくれないでしょうし、 このむしゃくしゃした気分を晴らせるならだれだっていいわ」  お安い御用だ。  俺は出会い系サイトにアクセスして、だれでもいいから男を一匹釣りあげてこい、 と麻須美に命令した。それから小さくなって麻須美の身体のなかにもぐりこんだ。  麻須美の身体はぽちゃぽちゃして居心地がよかった。とくに居心地のいい場所を選 ぶと、おれはすぐにうとうとと眠りこんでしまった。  そこはふっくらと丸く盛りあがったふたつの丘の片方のてっぺんにある、やわらか なゆりかごのような袋で、俺とて鬼の子、母鬼にあやされていた乳臭いガキのころを 思いだして、気持ちよく眠っていた。  そのうち、男がやってきた。  俺はのそのそと起きだすと、麻須美の性欲中枢に念を送りこんで、男を誘惑させた。 男は簡単に誘惑に負け、麻須美にのしかかってきた。俺としてはこんなのは朝飯前の 仕事だ。  男は麻須美の身体をさんざんいじくったり、なめまわしたりするのに、なかなか俺 のいる場所にはやってこない。男の愛撫に感じたらしく、麻須美はどでかいよがり声 をあげて身をよじらせている。俺は鼓膜が破れそうになった。  そうこうするうち、ようやく男が俺のいる場所に吸いついてきた。唇で吸いあげ、 舌でべろべろとなめまわしてくる。すると、俺のいる場所、つまり乳首だが、それが 硬くなってきて、ふくらんできた。いよいよ俺の出番だ。  男が強く吸いつくタイミングにあわせて、俺はえいやっと飛びだし、そのまま男の 喉から身体のなかを通って下半身へと駆けおりていった。鉄棒を振りかざし、目的の ものに襲いかかる。  力いっぱい、ふたつの玉を交互に殴りつけてやった。何度も何度も。こんな愉快な ことはない。  やがて男は悶絶した。  俺は男の管の先から外に出ると、麻須美に、 「これで復讐できたな。満足したろう?」  と聞くと、麻須美は真っ赤に顔を沸騰させて、いった。 「なんで最後までやらせてくれないの! もう帰ってよ! 鬼は外!」  恩知らずとはまさにこのことだ。まったく人間の女ときたら。鬼の女のほうがずっ と優しくていい。